▼ 意識下の記憶を引き上げる

 
 

▼ 意識下の記憶を引き上げる

このようにして
「なんとなく聞いたことあるな〜」という語彙を増やしていきます。

正確に覚える必要は,この段階ではとりあえず必要ありません。
このあとで,次のような作業を行います。

ぼんやりと記憶に残っている単語を,
意識のレベルに引き上げる

そのためにはどうするか。
次のような方法で行います。

1カ月続けて聞いたテープの内容を
どれくらい覚えているか,本でチェックする

だいたいの単語集には,
覚えたかどうかを確認するためのチェックボックスがあります。
覚えた単語には,チェックのレ点を入れましょう。

1カ月,同じテープをあちこちで聞き続ければ,
たぶん半分くらいの単語にはチェックが入ると思います。

これで十分です。500語やったら250語です。
1000語やれば,500は残るんですよ。
1カ月で500なんてスゴイと思いませんか?

いつでもチェックが入れられるように,
単語集は目につくところに置いておきましょう。
私はいつもリビングのテーブルの上に置いておきます。

ちょっとした時間に,サッと広げてチェックします。
たくさんチェックしようなんて思っちゃダメです。

「1ページでもチェックできればいいや」
ぐらいの気持ちでやりましょう。

しかし
「半分しか覚えてないなんて許せない!」
「私はもっと頑張りたい!」と理想を高く掲げる人もいるでしょう。

そんなあなたには,
次の作業をつけ加えることをオススメします。

さらに半年たったら,
同じテープを半月かける。
そしてまたチェックする。

少し間をおいてやることがポイントです。
少し「寝かせる」時間を取るのです。

その間に,記憶が脳細胞に定着します。
覚えている単語と,そうでない単語が
自然に分離,醸造されるって感じです。

そうした状態で,また同じテープを聞くことで,
覚えていなかった単語もスッと頭に入ってきます。

このような作業を繰り返していけば,
無理やり単語を覚えようとしなくても,
自然に語彙力を高めることができるのです。

以上が単語集の使い方です。
「覚えたかどうかのチェックリスト」として使いましょう。
1ページ目からカリカリと無理に詰め込むのは
間違った使い方だということをお忘れなく。

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