▼ 単語がすべての出発点

 
 

▼ 単語がすべての出発点

英語という正体不明の怪物に，
どこから立ち向かっていけばよいのでしょうか。
人によってさまざまなアプローチがあるでしょう。
その多くはこんな感じでしょうか。

・英会話スクールに通って，ネイティブと積極的に話す。
・ＮＨＫの講座を１年間聞き続ける。
・市販の英会話教材を購入し，シャワーのようにＣＤを聞く。
・英字新聞やペーパーバックを毎日読み続ける。
・ＣＮＮやＢＢＣ，ＡＦＮを流しっぱなしにしておく。


だいたいこのようなものが多いでしょう。
しかし，自分の学習方法が絶対だと
確信している人は少数派ではないでしょうか。

「これでよいのだろうか」
「このまま続けていって力がつくのだろうか」

ほとんどの人がそんな疑問を持ちながら，
日々の学習を進めていることでしょう。

かく言う私も，なかなか自分の学習スタイルが確立できず，
悶々とした日々を送っている一人でありました。

いろいろな本を読んだり，人に話を聞いたり，
検定試験にチャレンジしたりしながら試行錯誤の日々が続きました。

そうやって，いろんなことを繰り返しているうちに，
自分なりの学習スタイルがやっと見え始めてきました。

その中で「やはりこれだったか」と思えるものに改めて気づきました。
それは，今まで無意識のうちに避けてきたものでもありました。これです。

単語を知らないことには話にならない

どんな教材に取り組むにしても，どんなスクールに通うにしても，
単語の学習はやはり避けて通れない道なのです。

その理由は，ジャーナリストの鳥飼玖美子氏の
次の言葉にも明確に表現されています。

「話すにあたってもリスニングの力をつけるにも，ある程度の語彙がなければ，はじまらない。読んでわからない単語を，聞いてわかることは普通の大人の日本人の場合はないから（英語圏で長年暮らしている人なら，もしくは子供なら，読み書きはできないけれど聞けばわかる，ということはある），聞きとれるようになりたいと思ったら，まず読んでわかる単語の数を増やす。自由に話せるようになりたいと思ったら，手持ちの語彙を増やす。

（『異文化をこえる英語』丸善ライブラリー，１９９６年，９８ページ）


改めて説明する必要もないでしょう。
語彙力がすべての鍵を握っているのです。

では，その語彙力をつけるには，どうすればよいのでしょうか。

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