▼ キーワードは「語順」

 
 

▼ キーワードは「語順」

ここまで,いかに効率的に単語を覚えるか
ということについて話をしてきました。

しかし,単語さえわかれば,
英文をスラスラ聞いたり読んだりできるのでしょうか?

答えは,残念ながらNOです。
単語は「はじめの一歩」にはなりますが,
英語理解の本質にはなりえません。

英語理解の本質は,ずばり「語順」なのです。
いきなり「語順」と言われても困ってしまいますね。
身近な例をもとに説明しましょう。
塾で英語を教えていると,次のような間違いをする生徒が結構います。

・次の日本語を英文にしなさい。

「昨日,私は父といっしょに買い物に行きました。」

生徒の誤答例

Yesterday I with father went shopping.

まあ,ここまでわざとらしく間違う生徒はそうはいませんが,
一つの例として提示してみました。

つまり,日本語の語順で英語を考えているのです。
日本語の順番をそのまま英語にすれば,英文ができると考えているのです。
ここに,日本人が英語に苦手意識を持つ大きな原因があります。

英語と日本語は語順が根本的に違います。
だから日本人にとって英語は難しいんです。

ですから,このような間違いをする生徒にはこう指示します。

先生:「私はどうしたの?」 ⇒ 生徒:「買い物に行きました。」
先生:「だれと行ったの?」 ⇒ 生徒:「父とです」
先生:「いつ行ったの?」 ⇒ 生徒:「きのうです」
先生:「そうですね。今の順番で英語にすればいいんですよ。」

これで大半の生徒は納得します。
「なるほど」という顔をします。

英語では「だれが,どうした」「なにが,なんだ」というのが最初に来ます。
文法の言葉で言うと,主語と動詞です。

そのあとで「だれと,いつ,どこで,どんなふうに」
という情報が付け加えられていきます。

そのパターンに慣れておかないと,
いくら単語を知っていても,英文をスラスラと理解することは不可能なのです。

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