▼ 語順に沿って理解する方法

 
 

▼ 語順に沿って理解する方法

I bought a camera which was made in America ten years ago.

この文を,みなさんはどう日本語にしますか?
学校の英文解釈のルールに従えば,こうなりますね。

「私は10年前にアメリカで作られたカメラを買った」
その通り。完璧です。

ところで,この英文を理解する時,みなさんの視線はどのように移動しますか?
おそらく,こういう順番ではないでしょうか。

ten years ago / 10年前に
which was made / 作られた
a camera / カメラを
I bought / 私は買った

上の例でおわかりのように,英文を全く反対に読んでいるのです。
まるで漢文の返り点にそって読むように,
後ろから前に英文を読んでいますね。

もちろん,きちんとした日本語に訳す時は,このように読まざるを得ません。
しかし,英文の内容を理解するという観点から考えると,
これは非常に効率が悪いのです。

なぜなら,1つの英文を最後まで読んでからでないと,
意味をとることができないからです。

ですから,この方法だと,一文全体を理解するのに
非常に時間がかかってしまいます。

一度英文を最後まで読んで,
それからまた戻ってこないと理解できないわけですから。

文字として書かれた英文なら,この方法でもなんとかなるでしょう。
自分のペースで,何度も行きつ戻りつしながら,読むことができますから。

しかし,音声として流れてくる英文では,絶対に無理でしょう。
最後まで聞いてから理解しようなどと思っているうちに,
次の音声がどんどん流れて来てしまいます。

これに対する解決策は次の1点のみです。

英語の語順のまま,英文を理解する習慣をつけること

さっきの英文でいうと,こういう理解の仕方です。

・I bought ⇒ 私は買った (え? 何を買ったの?)
・a camera ⇒ なるほど〜カメラね (で,どんなカメラなの?)
・which was made in America ⇒  アメリカ製のを買ったのね(それって最新の? )
・ten years ago ⇒ 10年前って!ずいぶん古くない?

このようにフレーズの固まりごとに文頭から意味を取りながら,
常に「次はどんな情報が来るんだろう」
と予測しながら英文を理解するのです。

これを常に意識して英文を読むようにすると,
後ろから前に戻ることなく,
英文の語順のままで英語を理解する習慣が身につきます。

これは「習慣」ですから
「能力」や「学力」とはちょっと違うレベルだと思ってください。
つまり俗に言う「頭がいい」とか「勉強ができる」というレベルとは違います。
「習慣」ですから,できるだけ毎日,多く,何度も繰り返した人が勝ちなのです。

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